大河ドラマとtransmission
本日は、公務が無く仕事をさせて頂きました。夜も奥さんの誕生日を家族で祝ったのでJCはありませんでした。
そういう訳で本日のブログは先日始まった大河ドラマに関して私が考えている事を書かせて頂きます。今年の大河は新島八重さんが主人公で幕末から日清・日露戦争位までのお話しだそうです。私は勉強不足で新島襄さんは知っておりましたが、その奥さんについては知りませんで今回の大河で初めて知りました。戊辰戦争では会津藩の籠城戦に参加し、同志社大学で活躍し、日清日露戦争で看護婦を務めたというのがおおよその生涯の様ですが、今回書きたいのはこの方の事ではありません。詳しく知りたい方は各自書籍等をご覧ください。今回の大河では会津藩の視点から幕末が描かれます。2010年の竜馬伝では逆に討幕側から物語が描かれています。この様に同一の時代においても立場が違う視点で描けば全く違う物語になります。今回の大河では会津藩は、親藩(将軍の親戚)として将軍家に忠誠をつくし、教育を重視し、治世も素晴らしい様に描かれ、それに関わる会津の人々も維新の際も敗色濃厚な中でも主家を見捨てずそれに殉じ、明治になって敗者として冷遇されてもそれに負けず強い精神で頑張っている素晴らしい人々と描かれます。一方で討幕側の視点で描かれる際には、往々にして時代の先を読めない守旧派の藩で新選組と共に多くの維新志士を殺した悪役の様に描かれる事が多いと思います。敗者故かも知れませんが、白虎隊の悲劇等で描かれる場合を除いてはどちらかというと後者で描かれる事が多い様に思います。では、どちらの会津藩や会津の人々が正しい姿かと言われればそれはどちらも間違ってはおらず、同じ人間や事象に対しても見る側の立場や視点次第でどの様にも変化するのではないかと考えます。これは明治維新だけではなく、有史以来行われてきた戦争やそれ以外の様々な事象についてもあてはまる事では無いかと思います。我々は歴史を学ぶ際にはその事に気を付ける事が大事ですし、往々にして敗者側の歴史というものは勝者に都合の良いものである事が多いので客観的な事実を基に考える事が大事だと思います。そしてこの様な事は歴史だけでは無く、現在の様々な事象にも当てはまるし、JCはもちろんメンバーそれぞれの会社や家庭を含めた様々な事でも言えるのではないでしょうか。私たちは視野を広くするのはもちろん他者への敬意と配慮を怠る事を忘れない様にしましょう。
また、会津藩では「什の誓い」という教えを幼年より教え込まれます。年長者を敬い、嘘を言ったり、卑怯な振る舞いをしてはいけないという内容のものですが、これは「会津っこ宣言」と名前を変えて今でも福島県民の精神性として受け継がれているという事が紹介されていました。福島県人として伝え続けるべき精神を県民が共有し引き継いでいることは大変素晴らしいと思います。今年の福岡JCのトランスミッションとは正にこれと同様で創立以来大事にしてきた福岡JCの精神や大事なものを次代に繋いでいこうという想いで決めさせていただきました。
そういう意味では60周年という節目の年は多くのトランスミッションを感じさせられる事が多くあります。年明けに事務局へ1枚のFAXが届きました。それは昭和19年生まれのOB会である一休会の先輩方から届いたものでした。卒業以来欠かす事無く毎年集まりを行っているそうで、60周年の案内に現役時代が懐かしくなり、今年の集まりは60周年行事に参加する事にお決め頂いたそうです。文面は60周年実行委員会への暖かい激励に溢れており、残り1か月の追い込みをしているメンバーにとっては大変感動する内容だった様で感謝の気持ちと共に絶対素晴らしい周年にしようと改めて奮起致しております。下田実行委員長がお礼の電話を一休会幹事の村松先輩にお電話した所、文面以上の多くの温かい激励の言葉を頂いたとの事でした。ちょうど30周年をした時の理事長が一休会の熊谷歴代で実行委員長が一休会会長の福永歴代で、卒業前年だった一休会の皆様もやはり周年には一方ならぬ思いがあるそうです。私も下田実行委員長も同じ立場でありますので是非とも90周年を福岡JCが迎えた時には、同じように暖かく現役を激励できれば最高ですし、その様な温かみのある福岡JCがこれからも引き継がれていく事を祈念しております。